自閉症児の親を療育者にする教育
応用行動分析学による英国の実践と成果

  
ミッキー・キーナン / ケン・P・カー / カローラ・ディレンバーガー 編
清水 直治 監訳
イギリス北アイルランドに行動分析学の技法を使った自閉症児の親の会がある。この会(PEAT:自閉症児の親を療育者にする教育)の活動報告。この会の人たちは行動分析学の方法をどう使い、どう状況から解放されたかをくわしく知ることができる。

A5判・248ページ 定価2,520[本体2,400円+税]
ISBN 4-86108-027-4 C3037 \2400E
2005. 11. 15  第1版 第1刷

目  次

 日本語版のために
 まえがき
 はじめに

第1章 応用行動分析学──親の立場からの見方
第2章 応用行動分析学──最高の療育法
第3章 機能アセスメント、機能分析と問題行動
第4章 コリンの物語
第5章 子どもに何を指導するか
第6章 結論と今後の方向

 付録1 コリンの言葉
 付録2 コリンの語彙
 付録3 言語療法について
 付録4 コリンの1日
 参考文献
 索  引
 あとがき



まえがき

 
 私は、自分が通った大学の校章入りのトレーナーやジャケットを持っていません。それは、在籍したクイーンズ・カレッジが優れた大学ではないからというわけではなく、持とうという気持ちがなぜかあまり起きなかったからです。私が所有している唯一のそれは、北アイルランドのコールレーンにあるアルスター大学のものです。私にとってアルスター大学は、大学とはどうあるべきかを象徴するものとして、記憶にいつまでも残ることでしょう。すなわち大学とは、理論的実践的恩恵を求めて知識を追求し応用するところだということです。
 私がアルスター大学を訪問したのは、マイケル・キーナン博士(「ミッキー」と呼んでいます)から北アイルランドへ招待されて、1週間滞在したのが最初でした。ミッキーと私はインターネットを通じて知り合い、ワシントンD.C.での会議の折にもごく短い時間会いました。ミッキーは、応用行動分析学として知られる科学の研究者であり専門家でした。自分の国には協働する行動分析家がいないので、少々孤独を感じているというメッセージを、インターネットの掲示板にミッキーが書き込んだとき以来、私たちは会話(実際は、キーボードに打ち込んだと言うべきでしょうが)を始めました。私はミッキーに、国際行動分析学会のほとんどの会員がいるアメリカ合衆国においてさえ、行動分析家は孤立感を抱いていると言って元気づけました。応用行動分析学は確かに、あまり広い範囲にわたって研究が行われている分野ではありません。
 この分野に関するミッキーの知識と、それを誰かに伝えたいという熱望が、最初に私を驚かせました。彼は、自分が担当している学生を指導し激励するための新しい方法を、いつも模索していました。ミッキーは、学生が興味を持つような事例を何か持っていないかと、私に尋ねました。私は、くすぐりあいによる古典的条件づけについて実験心理学のクラスの学生たちと行ったごく簡単な実験の企画書と、同僚と共同執筆した論文の抜き刷りを、彼に送りました。ミッキーは、その実験手続きをコンピュータ・アニメーションでやってみせ、コンピュータの専門技術を披露してくれました。ミッキーが作成したコンピュータによるプログラム学習は、行動分析学の入門教材としてこれまでに見たこともないすばらしいものでした。
 私自身の仕事は、自閉症やそれに関連した障害があると診断された子どもたちに見られる多様な問題に、行動分析学を応用することが中心です。ミッキーの仕事に参加するようになってふたたび蘇ったのは、私がこうした仕事をしていたからでしょう。ご理解いただきたいのは、私が仕事を始めたばかりの頃は、応用行動分析学はまだそれほど注目されていなかったということです。実際に、人間行動に対するアプローチとしてはあまりにも単純すぎるとして、しばしば相手にされませんでした。1970年代には、アメリカ合衆国のある州では、応用行動分析学による実践を禁止する法律さえ制定されていました。最も優れた行動分析家の1人であるリチャード・フォックスの研究成果を借用すれば、人々が行動分析学を中傷する度合いは、それを理解する程度が増すにつれて減っていくでしょう。行動分析学は一つの学問分野であって、もはや心理学の一分野ではないといえるほど十分に成熟してきたと、私は思います。これに最も近い関係は、カイロプラクティックと整骨医のそれではないでしょうか。何やら同じことをやっているように見えるかもしれませんが、その方法とそれが科学に依拠しているかどうかという点で、議論の余地がほとんどないほど、この両者は異なっています。
 1987年に、O・イヴァール・ロヴァースとその共同研究者が行った研究が報告されました。この金字塔とも言える研究のなかで、行動分析学が就学前の自閉症の子どもたちに集中的に適用されました。研究の終わりに成果を調べてみると、集中的に治療を受けた子どもの半数は、同年齢の普通の子どもたちとほとんど区別がつかない程度まで、行動が改善していました。自閉症と診断された痕跡はまったくみられませんでした。
 最も驚かされたのは、この研究の結果ではなく、この研究の受け入れられ方でした。ほとんどの人々は、この結果を論破しようとしました。もし改善したのなら、そもそもほんとうの自閉症ではなかったのだろうと言う人がいました。また別の人たちは、子どもたちが実験群と統制群にランダムに分けられておらず、実験の結果を調べる資格を持った人がいたかどうかが結果に影響を与えただろうと異議を唱えました。これは、木を見て森を見ずという過ちの典型ですが、ほとんどの人たちは応用行動分析学に注意を向けることはありませんでした。
 応用行動分析学の将来への展望は、1990年代の初めに劇的に変化しました。『わが子よ、声を聞かせて』と題する書物が出版されたのです。その著者キャサリン・モーリスは、行動分析家でも科学者でもない1人の母親でした。彼女は、応用行動分析学を用いることによって、自閉症であった自分の子どもたちが、どのようにして自閉症から脱することができたかを書き綴ったのです。水門が開かれました。突如として、誰も彼もが応用行動分析学のサービスを求め始めました。私や、自閉症に応用行動分析学を適用していると知られている人たちの留守番電話は、私たちの仕事のことを聞きつけたり、電話帳で私たちの名前を見つけ出した人たちからのメッセージで、毎晩いっぱいになってしまいました。もし電話帳に私と同姓同名の人がいたら、受ける電話がすべて私を探す電話で、おそらくさぞかし私を呪わしく思うだろうと考えたことを覚えています。
 このような行動分析学の爆発的な人気は、ありがたいことばかりではありませんでした。一方で、確かにこれまで以上に数多くの人々が、質の高い行動介入が受けられるようになり、行動が改善されました。しかし他方では、決して十分ではない訓練を受けただけでニーズに応えようとする行動分析家が現れました。何もせずに放っておくわけにもいかず、必要なところで不適切なステップを設けたり、訓練を受けていない人が行動介入を行うようになってしまいました。
 地球上のあらゆるところで、行動分析家としての資格試験が受けられ証明書が発行されるわけではないという意味で、行動分析学は規制されている分野ではありません。そうした過程は実現に向けて少しずつ進められています。近い将来、応用行動分析学によるサービスを希望する人たちは、口頭で立場を説明されることによってではなく、行動分析家としての資格を持つことを確認してから、依頼できるようにならなければなりません。「行動分析家」でも、学位を持っていない人たちが数多くいます。学位がない人たちは、せいぜい行動分析家の助手として働いた程度です。この領域では、残念ながら、気づかないままに、相談に来た人たちを深く傷つけてしまうことがあるかもしれません。
 私が北アイルランドに行ったのは、こうした応用行動分析学に対する関心が爆発的に高まったためであり、アルスター大学での第1段階の一連の訓練を行うためでもありました。自閉症児を持つ親や専門家、そしてこの本の著者たちが、応用行動分析学として知られるすばらしい分野に関する入門段階の一連の訓練を提供してもらえないかと、私に問い合わせてきました。私は名誉に思い、お引き受けしました。
 応用行動分析学は今や流行の波に乗っています。それを唯一損ねる可能性があるのは、応用行動分析学の技術をあまりよく知らないのに行動分析家だと主張する人々が急増することです。訓練を受けていない行動分析家が失敗をするたびに、行動分析学は何をしているのかが問われ、この分野の信頼は失墜に向かうことになります。私たちは、もっと多くの人たちに適切な訓練を行い、応用行動分析学とは何であり他とどう違うかについての教育を行い、正式に訓練を受けた人たちに対して資格証明書を授与する必要があります。本書は、まさにそのようなことを実行しようとする著者たちの努力を記述したものであり、その一翼を担えたことを、私は光栄に思います。
 私の最初の指導者の1人であるクレール・プルソン博士は、行動分析学は最もよく知られた治療法には決してならないだろうと、話したことがあります。行動分析学は、奇跡のような改善はもたらしませんでした。むしろ何年にも渡る絶え間のない厳しい仕事が求められました。このような言い方は、『わが子よ、声を聞かせて』が書かれた以前の状態を現しています。行動分析家は今や、一定の場所においては最も人気を集める存在です。こうした評判を、受けるだけの価値があるのです。その理由が分かるように、私があなたをご案内しましょう。
ボビー・ニューマンphD、CBA
マンハッタン自閉症児協会


はじめに
 
 1997年3月17日付の北アイルランドの地方新聞(『ベルファスト・テレグラフ』)に、アスペルガー障害と診断されていたコリン(仮名)についての記事が掲載されました。その記事は、コリンの地域担当の開業医師がコリンを行動分析家であるアルスター大学のミッキー・キーナン博士に紹介した後に、博士が行った療育によって、コリンの行動が改善したことを伝えていました。この記事のなかで、自閉症の子どもたちを指導する際に用いる行動技法を親に教えるための集会が催されたと報じられたことが、人々の関心を呼びました。1997年6月には、キーナン博士の招聘によって、マンハッタン自閉症協会のニューマン教授が、自閉症に関心がある親や専門家に向けて、行動分析学についての1週間のワークショップを主催しました。このワークショップが行われた結果、親たちが「自閉症児の療育者になるための親教育(Parents' Education as Autism Therapists; PEAT)」という会を組織し、その会はしだいに慈善団体として認められるようになりました。カー博士(PEATの指導部長)のコンサルテーションのもとで行われていたキーナン博士のボランティア活動とこの会のほかには、行動分析学の方法を使って自閉症児を持つ親たちに教育を行うための、法律によって承認された組織はひとつもありませんでした。実際、アイルランド全域において、自閉症の子どもたちの早期療育に適用する技法を訓練された行動分析家は、1人もいませんでした。こうした事態を変えたいという思いから、本書を執筆しようと考えました。PEATの親や行動分析家たちは、自閉症と診断された子を持つ親とその子どもたちに有効な教育を行ううえで貢献できる書物を作ろうと、力を合わせて執筆しました。
 本書は6章から成っています。第1章で、ヒラリー・ジョンストンとバーバラ・ハンナ、ローラ・マッケイ、メアリー・オカーンは、応用行動分析学は自分や子どもたちにとってどんな意味があるかについて、親の立場から書いています。行動分析学によるプログラムを計画するときに用いる原理について述べ、自閉症の子どもに最もよく応用されるいくつかの手続きを取り上げています。
 第2章で、ケン・P・カーは、親の見方を学問的な検討のなかに持ち込んで論じています。行動分析学はこれまで、自閉症と診断された子どもたちに非常に長い間応用されてきており、文献にその有効性が報告されてきました。この章では、重要な知見について述べ、行動分析学による介入の効果の基準を明らかにするとともに、親や家族による介入が重要であることを概説し、そして一般の人々が行動分析学に対していだく誤りのいくつかを修正しようとしています。科学による証拠が、応用行動分析学こそ自閉症の子どもたちのために選択されるべき最上の療育法であることを、強く示しています。
 第3章でイアン・テーラーは、機能アセスメントと機能分析という重要な領域を紹介し、自閉症の子どもによく見られる問題行動に関連させて述べています。彼は、子どものニーズに合わせた有効な介入を開発するために、そうした技法をどのように使うかについて、書いています。
 第4章では、コリンに対する1年目の療育について述べています。ローラ・マッケイ(コリンの母親)とミッキー・キーナン、カローラ・ディレンバーガーは、コリンの療育の最初の1年間に使われた数多くの手続きの概要を記述しました。コリンの母親が集めた一連のデータをあげています。行動分析学を正しく適用するうえで必要な働きかけの正確さと回数を明らかに示すために、データの収集が行われました。そこで生起した関連する問題も、検討されました。
 第5章でケン・P・カーは、応用行動分析学を適用したカリキュラムを概観して、そこで共通して指導している主な課題を示しながら、「私たちは自分の子どもに何を指導するか」という質問に答えています。彼は、PEATの親たちが開発した、応用行動分析学の洗練された手続きについて説明しています。
 第6章でミッキー・キーナンとケン・P・カー、そしてカローラ・ディレンバーガーは、行動分析学および自閉症児の療育者になるための親教育の有効性の十分な証拠があるにもかかわらず、このような成果がすべての専門家のグループにおいて認められているわけではないということを指摘して、この本を結んでいます。彼らは、科学的に実証された有効な療育を受ける権利が子どもたちにあることを強調するとともに、親が直面するかもしれない問題は、行動の科学という枠組みのなかで訓練を行うことを親が決めるべきであると指摘しています。 


監訳者あとがき

 本書は、『Parent’s Education as Autism Therapists: Applied Behaviour Analysis in Context. Mickey Keenan, Ken P. Kerr and Karola Dillenburger. Jessica Kingsley Publishers,2000』を全訳したものです。自閉症の子どもを持つ親たちによって組織された慈善団体であるPEATに属する何人かの親たちが、習得した行動分析学の原理と指導技術を自分の子どもたちに適用した実践の数々が詳細に記述されています。ことに第4章の「コリンのものがたり」では、コリンの療育を開始した最初の1年間に行われた、それぞれの時期におけるコリンのアセスメントにもとづく17の課題の指導とその成果が、客観的に細部にわたって記載されています。
 本書を通読して思うことは、自閉症の療育においてはとくに、科学的に実証された方法を用いた療育の重要性と、親を自分の子どもの直接の療育者として養成することの重要性です。本書に登場する何人かの母親や父親のように、科学的に実証されたエビデンス・ベースト・アプローチの一つである応用行動分析学にもとづく療育技法を習得し、それらを自分の子どもに応用することによって、子どもの行動発達が確実に支援できるようになります。そして子どもの行動をよりよい方向に変えられることを経験した親たちは、それが正の強化子になって、さらに子どもをよい方向に変えることに力を尽くすようになっていきます。
 本書が類似の書籍と最も異なるのは、しかしながら、そのことに留まらず、自閉症の子どもたちの療育に応用行動分析学を適用する具体的な手続きを詳しく記載したことと、その適用の結果をデータとして客観的に示したことでしょう。そうすることによって、アセスメントにもとづく標的行動の同定から行動介入の計画や評価にいたる指導経過が、まさに段階的に詳細に辿れるようになっています。自閉症の子どもの療育を実際に行おうとする際に、このような情報の有用性と利便性は相当に高いと思われます。

 監訳者が本書の原版に出会ったのは、2001年の5月頃で、ロンドン大学の近くにある書店の心理学書が並ぶコーナーの書棚に、それは置かれていました。文部省(当時)の在外研究員として、カンザス大学人間発達・家族生活学部(HDFL)を拠点として、アメリカ合衆国における応用行動分析学や早期行動介入に関する研究をひとまず終えて、英国でのさらに2カ月間の在外研究を始めようとしていた頃でした。
 アメリカ合衆国では、ニューヨーク州のヨークにある「ケラー・スクール」では、コロンビア大学のグレアー博士などが行動分析士を大学院の課程のなかで養成して教師として学校に送り込むことによって、CABAS(学校教育への包括的行動分析学の応用)を実践していました。このCABASはアイルランドでも3つの学校で実践されていることは聞き知っていました。また、ニュージャージー州のプリンストンにある「プリンストン子ども発達研究所(PCDI)」やボストンにある「ニューイングランド子どもセンター」では、幼児から老年にいたる自閉症の人たちに、早期からの個別療育から学校教育、そしてグループホームにおける地域生活支援など、行動分析学を基礎とする包括的な支援活動が盛んに展開されており、シドニー・ビジュー先生や監訳者のスーパーバイザーだったカンザス大学のドナルド・ベア先生も、これらの施設を訪問するように奨めてくださっていて、在外研究の期間中に実際にその3カ所を訪れました。そこで学校や機関を単位とする包括的な行動分析学の応用の現場を目の当たりにして、エビデンス・ベースト・アプローチとしての応用行動分析学の適用に合点がいくとともに、その教室風景に感動すら覚えたものでした。
 しかし、英国での応用行動分析学の認識のされかたについては、その状況がよく分からず、本書の原版を購入するだけで、在外研究の期間中はそれを開くこともありませんでした。帰国後しばらくして、在外研究の期間中に購入した自閉症の療育に関連する他の書籍と比べて読み進めるうちに、これこそまさに先にあげたように、実践を行う際に、多く利益があるような情報が満載されていることに気づき、二瓶社の吉田さんに翻訳の相談を申しあげた次第です。
 当初は1年ほどのうちには翻訳を完成させるつもりでしたが、爾来思いもかけぬ年を重ねてしまいました。監訳者が大学の所属を変えたために、それにまつわる環境の変化など、いいわけをすればいくつかの事情はあるにせよ、完成が遅れてしまったことを心からお詫びいたします。それとともに、これまで辛抱強く待ってくださったことに感謝いたします。
  
 翻訳に当たっては、山岸直基、亀井哲宏、井澤信三、西永堅の4名がそれぞれ担当した章について、訳出した原稿をもとに相互に検討しあうとともに、最終的には監訳者が原版のすべての英文と日本語の訳文を対照して、原文の意味の正確な把握と訳語の統一を行いました。訳出した日本語の表現については、できるだけ読みやすく、そして分かりやすく書き表すことを心がけました。



監訳者・訳者紹介

◆監訳者
清水直治 しみず なおじ
1951年2月生まれ
東京大学大学院教育学研究科教育心理学専攻博士課程終了。
東京学芸大学附属特殊教育研究施設助手、同助教授、同教授を経て、
現在、東洋大学文学部教授。
〔主要著作〕「教育治療法ハンドブック」(共著、福村出版、1993)
「発達障害指導事典 第二版」(共編著、学習研究社、2000)「行動分析学からの発達アプローチ」(共監訳、二瓶社、2001)「ポーテージで育った青年たち−発達に遅れのある子の乳幼児からの成長の歩み−」(共著、ぶどう社、2002)「自閉症児の発達と教育」(共監訳、二瓶社、2003)「自閉症児の教育と指導」(共著、田研出版、2003)

◆訳 者
井澤信三 いさわ しんぞう
1969年5月生まれ
東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科博士課程終了、教育学博士。
東京学芸大学教育学部附属養護学校教諭、兵庫教育大学学校教育学部障害児教育講座助手を経て、
現在は、同講師。
〔主要著作〕「年長自閉症児における『カラオケ』活動を用いた対人相互交渉スキル促進の試み−行動連鎖の操作を通して−」(共著、特殊教育学研究、36(3)、1998)「発達障害生徒2事例におけるゲームスキルの獲得と直接指導していない社会的行動の生起との関連検討」(単著、発達障害研究、22(1)、2000)

亀井哲宏 かめい あきひろ
1970年6月生まれ
東京学芸大学大学院教育学研究科障害児教育専攻修士課程終了。
学校法人旭出学園職員、武蔵野市障害児(者)団体「むらさき育成会」職員、
NPO法人日本ポーテージ協会職員を経て、
現在、日本音楽学校教員、昭島市立福島中学校スクールカウンセラー。
(臨床心理士・学校心理士)

西永 堅 にしなが けん
1975年10月生まれ
東京学芸大学大学院学校教育学専攻修士課程終了。
現在、東北大学大学院障害児教育学専攻博士課程在学。

山岸直基 やまぎし なおき
1970年9月生まれ
駒沢大学大学院博士後期課程単位取得退学
現在、駒沢大学非常勤講師
〔主要著作〕「人間行動の変動性に及ぼす強化随伴性の効果」(単著、行動分析学研究 12、1998)

二瓶社 ホームページへ戻る