マリア・ウィーラー 著 谷 晋二 監訳 トイレを一人でうまく使うことは、社会的受容と自立のための基本スキルの一つ。応用行動分析学に基づく効果的な指導法を示します。 B5判・124ページ 定価1,470[本体1,400円+税] ISBN 4-86108-022-3 C3037 \1400E 2005. 4. 25 第1版 第1刷 |
目 次
第1章 トイレットトレーニングの重要性
第2章 レディネスの見極め
第3章 トイレルーティンの発展
第4章 衣服の問題
第5章 習慣訓練
第6章 排泄の自制
第7章 トイレを使うことに必要なコミュニケーション
第8章 トイレットトレーニングが成功した時
第9章 不慣れな状況でのトイレ
第10章 夜間の排尿抑制
第11章 サポートの戦略
第12章 自閉症の人のトイレットトレーニングに関連した良くある問題と解決策
付録
謝 辞
私に、自閉症のトイレットトレーニングは、いかなるものかその姿を教えてくれ、大人たちの涙、子どもたちのかんしゃく、トイレをきれいにするために費やした時間の中から生まれた最初の頃の経験を与えてくれたクリス、サラ、ジョシュをはじめとする子どもたちに、感謝します。自閉症の子どもたちの社会的受容と自立へのニーズは、トイレットトレーニングというこの基礎的スキルをマスターし、成功に導くことの障壁となっているものを取り除く治療を根気強く実践し、幅広い研究を通して、トイレットトレーニングについてもっと学ぼうとするモティベーションを生み出すことになるでしょう。こういった新しい知識を身につければ、我々の当初のフラストレーションは、すぐに成功と自立といった満足にかわるでしょう。
私は、ウィーン・ギルフィン氏とフューチャー・ホライズン社が本書に助言と援助を下さったことに感謝します。
ジェニファー・ギルフィン氏に本書を書くというご提案をいただいたことにも感謝します。
著者紹介
マリア・ウィーラー
著者は、心理学、神経行動学的障害を専門とした特別教育、応用行動分析、学習障害の領域を20年以上専門としてきました。フロリダ州とテキサス州において、特別教育クラスの教師、行動学の専門家、神経行動学的障害や発達障害を持つ人のためのセンターの行動学的サービスを行う指導者として活躍しています。現在、重度の感覚障害、自閉症、特別教育、心理学のテキサス州認定教師でもあります。
また、テキサス州において、多くの校区、教育機関、家庭に個別カウンセリングを行っています。著者は、アメリカでは、自閉症、行動障害、学習障害、効果的訓練の領域での講演家、トレーナーとして知られています。そして、自閉症や他の行動障害、学習障害の子どもに携わる教師のために授業内容の相談にのったり、行動的な介入を行ったりしています。家庭でのトレーナーの指導やチューター、親教育、専門的な発達トレーニングも行っています。著書では、リアル ワールド パブリケーションズ社出版の「包括的な学校づくりのための方法(Discipline That Works for Inclusive Schools)」という本が有名です。また行動学のガイドブックのひとつ、「自閉症のための行動的手法(A Treasure Chest of Behavioral Strategies for Individuals with Autism :フューチャー ホライズン社版)」を共著しています。