読者・著者・編集者・部外者の広場

二瓶社を取り巻く諸人の声を掲載いたします。ご意見を送ってください。

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10月4日 社主 敬白   「EMDR」の件
 刊行が予定通り進まないのは世の常、本屋の常。耐えることも出版社の大切な仕事と思い定めています。それだけに原稿が突然届いたときの喜びはまた格別です。琉球大学の市井雅哉先生から「EMDR」の本文原稿が届きました。編集校正の作業を挟んで数ヶ月後の出版をお約束いたします。

9月5日 社主 敬白
 ジェイ・ヘイリー「アンコモンセラピー」(高石 昇・宮田敬一 監訳)がようやく最終校正まできました。もう一度監訳のお二人の先生に見ていただいて校了にいたします。1〜2ヶ月で刊行の運びとなりそうです。ご期待ください。ミルトン・エリクソン関係の日本語の出版がまた一つ加わります。彼の世界は口コミで拡がる性質のものかもしれません。権威とか権力とかと違った草の根の生命力で拡がる世界かもしれません。
 もう一つ。心理学の最良の入門書の一つ「Psychology & You」(日本語タイトル未定、今田 寛 監訳)の訳作業が順調に進んでいます。心理学ほど門外の人がそれに対していだいているイメージと現実のそれとがかけ離れている学問も少ないと思われます。現在の科学としての心理学を正確に理解でき、その成果を冷静に受け取ることの出来るとてもすぐれた内容の入門書をJulia Beryman(イギリス、レイセスター大学)が書いています。日本における心理学の理解に寄与すると思います。来年3月までに刊行の予定です。

8月16日
こんにちわ。 野間 朋史といいます。
homepageをみて、訊ねたいことがあるのですが。

ジャック・プレヴェール著(布施佳宏訳)『おりこうでない子どもたちのための8つのおはなし』(二瓶社刊)の作者名と題名の英題(仏題?)を知りたいのですが、もしおわかりならば、返事をください。

あつかましい質問ですみませんが、どうぞよろしくお願いします。
それでは、さようなら。

お答え
著者はJacqes Prevert 、あの有名なシャンソン「枯葉」の作詞者です。プレヴェールは詩人としてつとに有名ですが、小説も映画の台本(「天井桟敷の人々」は有名)も書いています。そしてもう一つ、童話も彼のたいせつな表現ジャンルでした。でも、日本ではこのことはあまり知られていません。おそらく、この本は日本に紹介された彼の唯一の童話でしょう。
原著タイトルは Contes Pourenfants Passages です。

6月15日
二瓶社社主 吉田三郎 敬白
ようやく、セリグマン、ピーターソン、マイヤー著 津田 彰 監訳「学習性無力感」を印刷に出しました。7月初めには取次に搬入できると思います。

4月5日
琉球大学教育学部
市井雅哉先生

 ご無沙汰しています。
 Shapiroのテキストの翻訳、長らくお待たせして申し訳ありませんが、
どうにか5月の連休明けにはお渡しするつもりでいます。
 今度は多分大丈夫と思いますので、受け入れ準備の方をお願いします。


3/4/'00
島根県大田市
荻野 秀紀 様

EMDRの創始者シャピロ博士の著作の邦訳が、貴社より
刊行されるとの記述が「こころの臨床」1999年3月号に
ありましたが、その後どのようになっているのでしょうか。
刊行の予定をお聞きできれば幸いです。
お答え
 「EMDR」の件。
お問い合わせ有り難うございます。
刊行予定が1年余り延びています。現在作業は、監訳者の
市井雅也先生のお手許にあります。
 版権契約上の一応の期限である今秋までには刊行にこぎ
着けたいのが出版社としての意向です。
 市井先生! お願いしまアーす。


3/2/'00
日本大学生物資源科学部
河嶋 孝 先生

お久しぶりです。いい本を出していますね。書店であまり
見ないのは何故でしょうか?

このアカウントは、日大大学院総合社会情報研究科の
ものです。99年4月に発足した通信制大学院で、私の
ゼミには医師、看護婦、自閉症児療育施設の理事長、
会社員などがいます。二瓶社の出版物を参考書に指定
していますよ。




2/26/2000
二瓶社社主 吉田三郎 敬白

近刊「学習性絶望感」(M. E. P. Seligman, et. al.,: Learned Helplessness)の編集作業が漸く初校まですすみました。内容は「罰の効果」と読み替えた方が科学的かなという感想を持っています。センセーショナルなネーミングでデビューした研究で、それゆえ疑問を呈する向きもあるようです。ですが、「罰の効果」として科学的に読むならば、実に興味つきない研究です。罰の効果は我々自身、身をもって知っているし、Skinnerもそれを指摘している。しかし、正の強化子による学習効果の研究が大きく進んだのに比べ、罰の効果はほとんど手つかずのまま残されている。誰もパンドラの箱を自分の手で開けたくはないものだ。かろうじて、「学習性絶望感」という羊の皮を被って研究されていたのかもしれない。そう読み替えると、「学習性絶望感」はこれまで学習理論が目をそむけてきた部分を切り開く手掛かりになるかもしれない。そんな感想を持っています。

乞、ご期待。


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